ほうの木さんのお話

何千年何億年のおはなし。
おじじのメールから。
(許可頂いてます)


ホウの実茶は
アイヌのフチ
亡き杉村京子さんが
教えてくれた
美味しくて
カラダ温まって
癖になる

ホウの実茶と言っても
赤い実が飛んだ後の
殻を
よく水洗いし
天日に干し
薬缶に
丸ごと入れて
よく煮出す

ホウノキさんは
一億年前
地球上に現れた
古いタイプの
広葉樹
後の世代のように
蜜で鳥さん虫さんを呼ぶほど
器用じゃない
代わりに
強い香りと匂い
その中に
不思議な薬効を
加味したんだね
きっと

因みに
ホウノキの赤い実は
20年以上
地中で生きると言う

不器用だけど
不思議の力
内包して
一億年の時空を生きて
ホウノキさんの今がある
その前では
わたしのいのちが小さいことを
自覚する

だから
そう
だから
天空の菩薩は
ホウノキさんの上に立つ

台風並みの
雨と風が続く
さすが
人影はない
それに安心したか
熊さんと
また出会う



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ここまで。


この続きに
ブナさんの話もあります。